桜が主役となる季節になりました。
桜は開花、満開、散る様など
はなびらばかりが注目されますが
桜の木の皮を使った工芸品が日本には
古くからあります。
ー樺細工(かばざいく)ー
ヤマザクラの樹皮を樺と呼ぶのには
諸説あるらしいのですが
万葉集にも、源氏物語にも
その表現が使われているそうです。
樺細工には
お茶を入れる茶筒や
小箱など様々な物があります。
この写真は樺細工でできた
茶杓です。
通常茶杓は竹でできていますが
昔、秋田県角館(かくのだて)の
武家屋敷を観光した際
工芸品店でこちらをみつけました。
樺(桜皮)でできた茶杓ということで
お友達を呼んでの
春の気軽なお茶会に
話の種になるかな、と
思ったりしています。
角館の樺細工はとても有名で
18世紀後半、10代、11代徳川将軍の頃
下級武士の手内職として定着したそうです。
角館 武家屋敷通りは
映画「たそがれ清兵衛」のロケ地にもなりました。
「みちのくの小京都」とも呼ばれ
素敵なところでした。
枝垂れ桜が有名とのことで
今年も楽しみですね。