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五徳の蓋置

こちらは五徳の形をした蓋置です。

 

以前お伝えしたのは竹の蓋置でした。

 

蓋置には竹の他に陶器などでできたものがあります。

 

お点前によって使い分けます。

 

陶器などでできた蓋置には

 

様々な形があります。

 

 

 

この五徳の形の蓋置は

 

ひっくり返してその上に釜の蓋や柄杓をのせて使います。

 

 

通常、炉の中には灰があり、

 

五徳があり、炭をおき

 

釜をのせて湯を沸かします。

 

ところが五徳のない状態で

 

釜をかけることがあります。

 

 

例えば 

 

透木釜(すきぎがま)

横に羽のようなものがあり、平たい羽釜です。

 

これを使うとき 炉の中には五徳は使いません。

 

炉壇の左右に拍子木のようなもの

 

「透き木(すきぎ)」を置き

 

その上にこのお釜をのせます。

 

このとき五徳がありませんので

 

よく五徳の蓋置が使われます。

 

流派によってこのお点前があります。

NHK趣味悠々茶の湯裏千家 点前を楽しむ 2009.3 より
NHK趣味悠々茶の湯裏千家 点前を楽しむ 2009.3 より

4月ともなればあたたかくなるので

 

炭の熱がお客さまにあまり届かないように

 

との配慮です。

 

日本の四季に添ったお客様への心配り。

 

おもてなしの真髄が

 

茶道の随所に潜んでいるように思えます。