ちょうど炉から風炉に切り替わる時期なので
なぜ季節によって釜の位置(あるいは炭をおこす位置)が
違うのか、お客様の立場から見てみましょう。
お稽古風景から
炉と風炉の写真をご覧ください。
こちらは炉でのお点前で
11月から4月までとなります。
向かって右側にお客様がいらっしゃいます。
寒い時期なので暖かくなるように
お客様に近い場所に炉が切ってあります。
一方、こちらは風炉となります。
(この風炉釜は切り合わせとよばれるもので
真夏のころよく使われます。
昨日お話に出た土風炉ではありません。
そのお話はまた別の機会に)
やはりお客様は右側にいらっしゃいます。
暑い時期ですので
火はお客様から最も遠いところに
設置されています。
お客様にいかに心地よい空間を堪能していただけるか、
茶道の中には
おもてなしに関するエッセンスが
いっぱい詰まっていると思います。