帛紗は正方形でしょうか?
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正解は「正方形ではない」です。
縦のほうがやや長いです。
縦約27cm 、 横約26cm
「約」がついていて帛紗によって
ミリ単位の長さは変わってきますが
変わらないのは縦と横の長さは違っているということ。
なぜなのかは色々と説があります。
本日はそのなかの一説。
ちょっとお話が長くなります💦
利休百首というものがあります。
これは千利休が茶道の精神、点前の心得などを記したもの。
そのなかに帛紗についての一文があります。
『帛紗をば竪は九寸よこ巾は 八寸八分曲尺にせよ』
一寸は約3.03cm
ということで九寸は約27.27cm
八寸八分は約26.66cm
ここでポイントはcmではなく
「九」と「八」という数字。
茶道は陰陽五行説をとっています。
この世は陰と陽でできている、
この世は五行(木・火・土・金・水)でできている、というものです。
そして茶道は陰陽のバランスを大切にしています。
奇数は陽。一桁の奇数で一番大きいのは「九」
一方、陰の偶数で九に近い数字は八.八。
帛紗の長さにも陰陽説が織り込まれていました。
初級から奥伝までずっと使い続ける帛紗に
こんな意味があったんですね。