前回のお稽古ではこちらの和菓子を楽しみました。
ご銘は「まさり草」 さんのう製。
「菊」の古名、雅語(がご)だそうです。
(雅語はおもに平安時代に使われた
洗練された優雅な言葉のこと)
薯蕷練切(じょうよねりきり)です。
中はこし餡。
グラデュエーションが柔らかですね。
私も今回初めて「まさり草」という言葉を知りました。
語源について調べてみますと
平安時代 寛平(かんぴょう)年間(889-898)の
菊合わせの歌に
「すべらぎの万代(よろずよ)までに まさりぐさ
たまひし種を植ゑし菊なり」
と詠まれたことに由来するそうです。
*すべらぎ--天皇のこと
色々な和菓子屋さんからも
「まさり草」が発売されています。
外郎製のものも みかけます。
和菓子はいただくとなくなってしまうのが
残念ですが
ハッとする和菓子との出会いは
より心の奥底に刻まれるものですね。