「もんをひらけばらくようおおし」
こちらは対句の禅語になっています。
聴雨寒更盡 「雨を聴いて寒更につき」
開門落葉多 「門を開けば落葉多し」
雨が降りしきる寒い夜が過ぎ、朝を迎えます。
門を開けると一面に葉が落ちている様子です。
墨で書かれた禅語の色は黒ですが
お軸の内容を知ると急に茶室が色づいてきませんか?
あたり一面の葉は赤や黄色、茶色など様々な色で散りばめられています。
お一人お一人が描く色は十人十色。
想像の世界がぐーんと拡がります。